小川 滋之

小川 滋之 (おがわ しげゆき)

Shigeyuki Ogawa

職名
准教授
専門
植生地理学・生態学
学位
博士(学術)
出身
1984年埼玉県生まれ

植物に関わる地理学を専門にしています。ひとことに植物といっても、対象は森林の自然の樹木や南の島の外来種、地域で古くから受け継がれてきた在来作物の野菜まで多岐にわたります。このような植物が「なぜ、そこに生育しているのか?」、「はるか昔から今までどのように生きてきたのか?」、「人間との関わり」などに興味を持ち、広く野山を歩きながら研究してきました。ふじのくに地球環境史ミュージアムでは、南アルプス学に関わる業務を担当しています。南アルプスは、手つかずの自然が多く残る地域であり、古くから受け継がれてきた在来作物も存在しています。こうしたものの中から、新たな発見を皆さんにお届けしたいと考えています。

主な論文

  • 小川滋之・山崎茂治・竹内大悟.2023.本州中部丘陵域におけるハンゴンソウの分布確認とその生育環境.埼玉県立自然の博物館研究報告17:81-84.
  • 小川滋之.2022.上武山地の急峻な尾根にみられるオノオレカンバ林の立地条件と更新様式.植生学会誌39:77-84.
  • 小川滋之.2021.本州中部,山梨県乙女高原にみられる発達したミズナラ―ヤエガワカンバ林のサイズ構造.中部森林研究69:89-92.
  • 小川滋之.2020.種苗交換会の可能性と課題:埼玉県日高市の農家ネットワーク「たねのわ」を事例に.E-Journal GEO 15,165-172.
  • 小川滋之.2020.西上州,下仁田町周辺にみられる在来キュウリの産地分布と形態的な特徴.下仁田町自然史館研究報告5:35-40.
  • 小川滋之.2019.奥武蔵,蕨山の山頂平坦面にみられるヤエガワカンバ小林分の樹種組成と成因.埼玉県立自然の博物館研究報告13:33-38.
  • 小川滋之.2018.日本国内におけるスイゼンジナの産地分布と地域名,生産と流通の特徴.熱帯農業研究11:15-20.
  • 小川滋之.2017.土壌条件の違いによるセイロンベンケイの根系の発達と地上部の生長.植物地理・分類研究65:99-101.
  • Ogawa S. 2014. Distribution and environmental conditions of Kalanchoe pinnuta as an invasive alien species on the Okinawa Island, southern Japan. The journal of phytogeography and taxonomy 63:11-14.
  • Ogawa S. and Okitsu S. 2012. Distributions of Betula spp. habitats controlled by landform conditions associated with geological differences in the Soto-Chichibu Mountains, central Japan. HortResearch 66: 43-48.
  • 小川滋之・沖津 進.2012.外秩父山地の地すべり地における微地形と植生分布の関係.地域研究52:24-30.
  • 小川滋之・沖津 進.2011.外秩父山地の地すべり地におけるヤエガワカンバ林の分布要因.地理学評論84:74-84.
  • 小川滋之・沖津 進.2010.外秩父山地におけるカバノキ林の立地環境と維持機構.植生学会誌27:73-81.