当館の西岡准教授らの共同研究による成果がスイス古生物学雑誌に掲載されました

お知らせ

岐阜県瑞浪市から見つかった新種のシカ科化石
~アジア最古のシカ科化石の発見とシカ角の進化に関する新知見~

 

 ニホンジカなどを含むシカ科は、2000万年前頃にユーラシア大陸で起源したと考えられていますが、シカ科がいつ・どこで起源したのか、また最初期の種がどのような姿をしていたのかは、まだ明らかにされていません。2019年4月、岐阜県瑞浪市松ヶ瀬町の1800万年前の地層から、シカの仲間とみられる1個体分の骨格化石が発見されました。この化石を詳細に分析したところ、シカ科の最初期のグループであるプロケルブルス属(Procervulus)の新種であることが判明し、Procervulus mizunami(学名:プロケルブルス・ミズナミ、和名:ミズナミジカ)として報告しました。ミズナミジカの角は短く、先端で二叉に分かれた単純な形状をしており、初期のシカ科において角がどのように進化してきたのかを示す重要な発見となります。また、大きな牙をもち、前肢が短いなど、祖先的な偶蹄類の特徴も観察されました。

 

プレスリリース資料

掲載論文


ミズナミジカの復元
A:CTスキャンした頭骨化石
B・C:頭骨と全身骨格の復元モデル(アンフィ合同会社 製作)
D:生体復元図(府高航平氏 作画)