ふじのくに地球環境史ミュージアム企画展フォトブック イネ・米・田んぼ―人がつくる米_米がつくる世界―

炊き立てのご飯、それも新米の炊き立てがあると聞いて、嬉しさや幸福感を覚える方は多いでしょう。農村地帯の田んぼの風景に出会うとどこかほっとするという方も、少なくありません。米や田んぼの存在は、それほどまでに私たち日本人の心に深く根差しています。
米は、私たちの主食として、身近でなじみ深い穀物です。米を生む稲や、稲を育む田んぼもまた、多くの方にとっては身近な、ごく当たり前のものでしょう。ただ人間とは不思議なもので、当たり前なものほど実はよく見えていないことがあります。当たり前なので、あえて振り返ることがないのかもしれません。
本企画展では、日本人にとって最もなじみ深い食材である米に焦点を当て、自然と人との関係に切り込みます。生活スタイルの変化や地球温暖化が進むなか、これからも私たちは美味しい米を食べ続けることができるのでしょうか。稲作が織りなす美しい自然景観や生物、その風物詩を、次世代に継承していけるのでしょうか。私たちにとって、そして自然環境にとって、米とは何か。考えるヒントは、本展の中に散りばめられています。
私たちが生きていく上で避けて通ることのできない「食」。その「食」を支える食材のほぼすべては、自然物に由来します。地球上の生物多様性こそが、私たちの命をつなぎ、生活を豊かにしてくれている――このことは、当たり前のようにいつも身近にある米だからこそ、雄弁に語ってくれることでしょう。
- 監修
- 佐藤 洋一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
- 執筆
- 渋川 浩一・岸本 年郎・中西 利典・小川 滋之・早川 宗志・西岡 佑一郎・岡宮 久規(ふじのくに地球環境史ミュージアム)
- 編集・DTP
- 渋川 浩一(ふじのくに地球環境史ミュージアム)