南アルプス~北極とヒマラヤが出会う場所~

南アルプス展チラシ

2万年前、本州は今よりずっと寒く、今では北極周辺に見られるような生物がくらしていました。やがて暖かくなるとこうした生物はわずかな生き残りを高山帯に残し、絶滅してしまいました。一方で、気候が暖かくなると南の方から照葉樹林とそこに暮らす生物たちがやってきました。
現在、南アルプスでは、高山には寒い気候にくらす生物の生き残りがくらし、ふもとでは天竜川沿いに暖かい気候にくらす生物たちが北上してきます。生物地理学的な関連でみると、寒い気候にくらすものたちは北極に結びつき、照葉樹林にくらすものたちはヒマラヤにつらなります。このように、南アルプスは北極とヒマラヤの要素が出会う場所ともいえるのです。

南アルプス展チラシ (PDF:744KB)

会期:
平成30年6月16日(土)~平成30年9月24日(月・休)
※休館日は毎週月曜日(月曜日祝日の場合は翌日)。8月13日(月)は開館
場所:
企画展示室1
観覧料:
常設展の観覧券で御覧になれます。